福江中生徒が「つるし飾り」づくり

2020/08/29 00:00(公開)
厄払いや縁起物を連ねた「つるし飾り」をつくる生徒たち=田原市の福江中学校で
厄払いや縁起物を連ねた「つるし飾り」をつくる生徒たち=田原市の福江中学校で
 田原市福江中学校で27日、生徒たちが無病息災などを祈願する紙粘土製の「つるし飾り」を作った。新型コロナウイルス感染拡大もあり、今年は疫病を払うといわれる妖怪「アマビエ」をかたどった飾りも登場した。来月に色付け作業を終え、来年2月に地元商店の店頭などに飾る。
 校内ボランティア「ドリームの会」で活動する67人が、清田・福江校区まちづくり推進協議会の宮川敏彦会長から、作り方の手ほどきを受けた。
 今年はコロナ禍の終息を願い、アマビエやシーサーなど厄払いにちなむ飾りを加えた。このほか、絵馬やダルマなど縁起物や、野菜や魚など地元食材をモチーフにしたものも一緒に連ねた。粘土を乾燥させ来月中旬に色付けをする。
 中村杏奈さん(3年)は「本物そっくりにつくろうとしたけど、アマビエの細かい模様を再現するのに苦労した。受験生なので合格祈願のお守りも添えた」とご利益を期待した。
 つるし飾りづくりは清田・福江まちづくり推進協議会の「福江・つるし飾りロード」の一環で7年前から続く。毎年2~3月に近隣商店や民家の軒先などにつるしている。2016年度は国土交通省「都市景観大賞」の最優秀賞に選ばれた。
 宮川会長は「つるし飾りでコロナ終息につながったら。写真映えするような展示方法も考えている」と話す。
【加藤広宣】
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