豊橋市広小路2の地上18階建て高層分譲マンション「コンチェルトタワー豊橋」でドローンを用いた赤外線カメラによる建物外壁調査があった。担当した「オザキアーキテクノ」(新本町)によると、県内初ではないかとしている。
「コンチェルト」2005年に完成、今年で15年が経過したことから、同社と一般社団法人「日本赤外線劣化診断技術普及協会」(ジャイラ)の協力を得て会員企業4社合同で点検した。
分譲マンションは快適な居住環境と資産価値を維持するため、10年に1回程度、計画的に大規模修繕工事がある。工事前に建物に異常がないかを診断調査することで、修繕箇所や工事期間が決まる。
従来の外壁調査は、足場を組んでから、壁の打診による音の変化を聴き取っていた。足場を組む費用が高額で、高層建造物では数百万から数千万以上になるという。また、すぐに確認できるのがベランダなどの一部にとどまり、正確な調査が難しかった。
しかし現在、赤外線による外壁診断が普及し始めている。またドローンに赤外線カメラが搭載しての調査も可能になった。
コンクリートとタイルの隙間があると、温度変化によって赤外線カメラで発見できる。雨水の染み込んだ場所も見つけられる。ドローンを使えば足場は不要になるほか、調査日数は3~4日、必要な要員も数人で済む。一方で、赤外線とドローンは天候や風の影響を受けやすいため、これまでは高層建造物での事例がほとんど無かった。
今回の調査では、9階(約30㍍)までドローンを飛行させた。途中で風が強くなったので後日に延期した。
ドローン操縦画面には通常カメラのものと赤外線映像が映し出される。担当者は二つの映像を同時に見ながら、細かく点検していた。
「オザキアーキテクノ」の尾崎義孝社長は「膨大な費用を掛けることなく調査できた。今後に調査技術を向上させたい」と話した。
【林大二朗】