豊橋発アクション映画「TRAVERSE2」、仏・米の国際映画祭でダブル受賞の快挙

2026/03/19 00:00(公開)
受賞を喜ぶ田部井さん㊨と近藤さん
受賞を喜ぶ田部井さん㊨と近藤さん

 豊橋市内で全編撮影された本格アクション映画「TRAVERSE2―Next Level―」が、フランスとアメリカの国際映画祭で審査員特別賞を獲得した。同市出身の武道空手家で主演の田部井淳さん(62)は「地元を超えて純粋に内容を評価していただけた。全国展開に向けよい励みになった」と快挙を喜んだ。

 

 受賞したのは仏の「Red Movie Awards Winter Edition」と米ハリウッドの「Beyond Hollywood International Film Festival」。世界各国から数百件の応募がある厳しい選考を勝ち抜き、国際的に認められた。第1作が新型コロナウイルス禍で上映制限された悔しさをばねに制作した田部井さんは「白善哲監督らと驚き合った」と振り返る。海外での受賞は、今後の全国展開への大きな自信になったという。

 

 物語は、敵組織との死闘から6年後、高梨淳(田部井)と義娘の里菜(中野咲希)が組織から逃れるため、命を懸けた闘いに身を投じる姿を描く。核となるのは、血のつながらない父娘が絆を深めていく人間ドラマだ。

 

 ヒロインの中野さんについて、田部井さんは「2000人とオーディションして最後の3人のうちの1人。ひと目見た瞬間に『リナが来た』と直感した」と語る。撮影半年前から中野さんに「ドキュメンタリーのように本当の親子にならなければこの映画はできない」と伝え、私生活でも食事や買い物に出かけ、心の垣根を取り払った。撮影時には監督が「勝手にカメラを回しておけばいい」と漏らすほど自然な関係が築かれ、現在も中野さんは田部井さんを「お父さん」と呼ぶ。受賞の報には、中野さんから喜びのLINEスタンプが数多く届いたという。

 

 田部井さんは「武道空手を武器に戦うスタイルを世界へ発信したい」と意欲を燃やす。今月からは宇都宮、京都、大阪、名古屋などで順次公開される。近藤和加子プロデューサー(56)は「皆さんのおかげ。今後もまい進していく」と感謝した。

中野さんとの絆が実を結んだ(提供)
中野さんとの絆が実を結んだ(提供)
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北川壱暉

 1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。

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