豊橋西高生徒がフードバンクへ食品寄付

2021/03/19 00:00(公開)
食品を寄付する豊橋西高校の生徒たち=東三河フードバンクで
食品を寄付する豊橋西高校の生徒たち=東三河フードバンクで
 県立豊橋西高校は、豊橋市のNPO法人東三河フードバンクに食品を寄付した。呼びかけをした総合学科1年生9人が、引率教諭と共にフードバンク事務局に持参した。
 持参したのは、乾麺や菓子、調味料、瓶詰、缶詰、観物など268点もの食品。総合学科では、取り組みの一つとして社会人を講師に講演会を実施。同フードバンクの片桐逸司副理事長が講演したところ、生徒の中から「自分たちも活動に協力したい」と声が上がり、急きょ有志が「西高フードバンクボランティア」を立ち上げた。ポスターやチラシで全校に協力を呼び掛け、3月3、4の2日間、校内に箱を置いて余剰食品を回収した。
 「予想以上に多くの生徒が協力してくれてうれしかった」と同ボランティアの平松優さん。「新型コロナの影響で仕事を失った人など、困っている人たちのため役立てて」と、佐藤多一理事長に食品を手渡した。佐藤理事長は「有意義に使わせていただきます」と礼を述べた。高校生による持ち込みは珍しいという。
 生徒は福祉や保育、公務員などを進路に考えており、引率の大河仁美、柳沢雄大両教諭は「高校生だが世の中とつながりたいと考えた。よい経験」と見守っていた。
【田中博子】
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