愛大と豊橋鉄道が連携協定結ぶ

2021/07/21 00:00(公開)
渥美線車内で調印した小笠原社長と川井学長=新豊橋駅で
渥美線車内で調印した小笠原社長と川井学長=新豊橋駅で
地域活性化や人材育成など相互協力

 愛知大学と豊橋鉄道は20日、連携協力協定を結んだ。地域活性化や産業振興、教育と人材育成などの分野で相互に協力する。
 大学の豊橋キャンパスが豊橋鉄道渥美線沿線にあり、駅名は「愛知大学前」。通学の学生が使うことから、従来から深い関わりがあった両者。ともに地域貢献を目指して事業展開してきた。
 そこで、両者が協力して活動し、少子高齢化に伴う人口減少社会の課題などに対応できるよう、相互の関係性を深めることになった。
 調印式は新豊橋駅に停車した渥美線の車両内であった。車両には連携を記念するロゴマークが掲示されていた。小笠原敏彦社長は「新型コロナウイルス禍の利用者減で、愛知大学の学生が大きな影響力のあることに改めて気づいた。地域の魅力発信、観光振興、大学の強みとするインターンシップなどで協力していきたい」と述べた。川井伸一学長は「公共交通機関との提携は特筆すべきことで本学としては初めて。両者の関係に新しいページが開かれる。教育・研究分野から協力したい」と話した。2人は調印後、先頭車両前で記念撮影した。
 現在進行中の連携事業として、文学部メディア芸術専攻の女子学生5人でつくる「豊鉄部」が動画制作を続けている。豊鉄のウェブサイトのトップページで流すイメージムービーと、豊鉄の魅力を伝える「渥美線推しPoint10連発」の2本。駅のホームでは、そのメーキング映像が流された。
【山田一晶】
愛知大学の学生によるメーキング映像の1シーン(提供)
愛知大学の学生によるメーキング映像の1シーン(提供)
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