豊川市平和祈念式典

2021/08/08 00:00(公開)
戦争と平和の詩を朗読する金屋中学校の生徒ら=いずれも豊川市文化会館で
戦争と平和の詩を朗読する金屋中学校の生徒ら=いずれも豊川市文化会館で
 2500人以上が亡くなった豊川海軍工廠(こうしょう)の空襲から76年となった7日、豊川市文化会館で平和祈念式典が開かれた。遺族や来賓ら112人が出席し、市民ら55人が献花に訪れた。新型コロナウイルスの感染症対策で、初めて式典の模様がオンラインで配信された。
 76年前、爆撃がもっとも激しかった午前10時半に合わせて開式。1分間の黙とうで戦没者を悼んだ。市内全域に追悼のサイレンが鳴り響いた。
 1995年から毎年恒例となっている平和都市宣言を読み上げた竹本幸夫市長は「戦争による悲劇と平和の尊さを未来に語り継いでいく。平和とは与えられるものではなく、自分事として考え、行動することで得られるもの。今日の平和が次の世代に引き継がれていくことを心から願う」と話した。
 市立金屋中学校3年生による平和への取り組みの発表もあり、代表で小倉健吾さん(14)、佐々木辿太(てんた)さん(14)、彦坂苺伽(まいか)さん(14)、豊田彩姫(さき)さん(15)の4人が平和を願う詩を朗読。大型スクリーンで、生徒ら約170人の「平和」の人文字なども披露された。
 小倉さんは「僕らは戦争を知らない世代だけど、活動を通して後世に伝えたい」。豊田さんも「いろんな人に見てもらえたので、平和について考えてほしい」と願った。
(由本裕貴)
献花する豊川高校の生徒ら
献花する豊川高校の生徒ら
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