「カウボーイ社長」のマイク大谷さん講演会

2022/04/10 00:00(公開)
自身の半生を語った大谷さん=田原文化会館で
自身の半生を語った大谷さん=田原文化会館で
 「カウボーイ社長」として知られる田原市出身のマイク大谷さん(76)の講演会「カウボーイを夢見てアメリカに挑んだ人生~人生100まで登り坂!幾つになっても前しか見ない」(実行委員会主催)が9日、田原文化会館で開かれた。
 大谷さんは成章高校出身。27歳で渡米し1973年にカウボーイの世界へ。82年に福井県の眼鏡フレームメーカーの米国進出に協力。同年から23年間、米国法人の社長として経営に携わった。この間、300社の競合がある中、会社をトップ5まで成長させ「カウボーイ社長」として知られるようになった。現在はテキサスで牧場を購入しカウボーイに戻っている。
 講演会で大谷さんは社長時代の経営について「現場に朝と夕方の2回出向いて社員たちの声に耳を傾けた。問題にすぐに気付き、小さなうちに解決できた。これが成長につながった一つ」と述べた。
 50年にわたって米国に住み続けている大谷さん。「今は日本人の存在感が米国で薄れていくばかり。中国、韓国、ベトナム、メキシコなどのコミュニティーは大きくなっているが、日本は小さくなっている」と指摘し、「多くの日本人に世界にもっと出てほしい」と訴えた。
 カウボーイを目指した理由は「テレビ番組のジョン・ウェインに憧れたから」。「馬に乗ったことがなくても何とか道が開かれた。皆さんも世界へ出て羽ばたいてほしい」と呼び掛けた。
 講演会は、大谷さんの帰国に合わせ、成章高校同窓会が、たはら国際交流協会と開催した。
【竹下貴信】
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