豊川市中央図書館で、かべやふようさん講演

2022/05/15 00:00(公開)
動物のイラストを描くかべやさん=豊川市中央図書館で
動物のイラストを描くかべやさん=豊川市中央図書館で
 豊川市出身の絵本作家、かべやふようさんのトークショーとイラスト講座が14日、市中央図書館で開かれた。多くの親子が足を運んだ。
 かべやさんは国府保育園、国府小学校、西部中を経て名古屋造形大学卒。デビュー作「だったらいいな」(2001年)が「ボローニャ国際絵本原画展」で入賞した(02年)。最近では、バドミントンの元日本代表、潮田玲子さん作の絵本「いっぽいっぽのくつ」の作画を手掛けた。
 代表作の一つに「やまぼう」(アリス館、18年)がある。海に行きたい小さな山の「やまぼう」が海に行きたいと、子どもたちと歩く練習を続け、やがて…という物語。「やまぼう」のモデルは国府の弘法山だ。山頂にあった展望台から三河湾を見下ろした光景が原点にあるという。
 「文章を考えるのにとても苦労した。締め切りも延ばしてもらい、編集者の手助けで完成できた」と振り返った。現在も新しい絵本を製作中だが「暗闇の中を懐中電灯も持たずに走り回っている状態」と話した。また、イタリア北部のボローニャでの授賞式へ出た時の様子などを語った。
 質疑応答では、子どもと大人から、使っている画材や絵を描く部屋、作家との打ち合わせなどについて質問が出た。また、ミニイラスト講座では、会場からのリクエストに応えて熊やウサギなどの絵を書いてみせ、大きな拍手を受けていた。
 図書館では17日まで、かべやさんの絵本や原画などを展示中。【山田一晶】
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