国土交通省中部地方整備局三河港湾事務所と蒲郡市は16日、同市西浦町の倉舞港で初の海上輸送訓練に取り組んだ。海からの防災ネットワークの形成を目指す。
南海トラフ地震などの大規模災害が起きた際、西浦半島の道路が損壊すると陸路での支援が困難となり、孤立する恐れがある。三河港湾事務所はその場合に備えて海からの支援体制を整えるため、市との連携強化と倉舞港での防災ネットワーク形成を目的に訓練を企画した。
この日、事務所職員と市職員計30人が参加。大規模災害が発生したという想定で訓練を始めた。事務所職員がドローンを使い、港の施設に異常がないか点検したほか、市に動画を配信し、港の状況を共有した。
港の安全を確認した後、事務所所属の港湾業務艇「しおさい」に孤立した市民を乗せ、東港の船溜まりまで避難させた。支援物資を積んで再び倉舞港に向い、物資を届けるまでの流れを確認した。
事務所総務課の三浦真義課長は「継続的に訓練を重ねながら、防災対応の強化に努めたい。今後は市だけではなく関係機関との連携も深めていきたい」と話した。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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