二川宿本陣など3件 豊橋市が景観重要建造物指定

2023/03/17 00:00(公開)
二川宿本陣(いずれも提供)
 豊橋市は16日付で、二川宿本陣、旧旅籠屋「清明屋」と旧商家「駒屋」を景観重要建造物に指定した。旧東海道の宿場町だった歴史的な街並みの象徴で、昨年度の市公会堂に続き3件同時に指定した。
 景観法に基づく市の計画で景観上重要な建物を指定、保全継承や維持修復を支援する。樹木も指定対象で、野依八幡社(野依町)のシダレザクラがある。
 二川宿は本陣、旅籠屋と商家の建物がそろう日本唯一の宿場町として知られる。いずれも旧東海道の歴史景観をつくる象徴として重要建造物に指定した。
 二川宿本陣は江戸時代後期、本陣に勤めた馬場家の遺構で、市指定史跡。旧東海道に面した母屋は玄関棟と書院棟に桟瓦ぶきの屋根が並びつながり、本陣の風格を残している。
 清明屋は江戸時代から明治初年まで、倉橋家が営んだ庶民向けの宿。しっくい壁に全面出格子の表構え、左右の袖壁が江戸情緒を醸している。
 駒屋は江戸後期から大正時代に田村家が営んだ商家。西側の狭い路地に沿って、母屋から北倉まで板としっくいの壁が連続する。二川宿でもっとも趣きのある景観として知られる。清明屋と並び市有文化財。
 周辺は明治から大正時代までの街並みが広がる景観形成地区で、二川宿の西側で3回にわたり指定範囲を広げている。
 都市計画課は「東海道二川宿を代表する景観資源で、周辺にも歴史的な街並みが残る」と指定の意義を説いた。
【加藤広宣】
旧旅籠屋「清明屋」
旧商家「駒屋」
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

住まいLOVE不動産 虹の森 藤城建設 さわらび会 光生会 蒲郡信用金庫 パーソナルカラー診断の名古屋・愛知
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 全国郷土紙連合 穂の国