伊良湖岬にある「伊良湖シーパーク&スパ」(HMIホテルグループ、東京都)は、「伊良湖リゾート&コンベンションホテル」として1日から再オープンする。3月30日、ホテル内で神事があった。
ココナッツビーチ伊良湖前にある全室オーシャンビューが特徴の白いアーチ型のホテルで11階建て。1989年、名鉄グループが運営する「伊良湖ガーデンホテル」として開業。2009年にHMIグループが買収したが新型コロナウイルス禍で20年7月から休業していた。
神事の後、辞令交付式があった。大垣敏和専務は式のあいさつで再開工事に携わった関係者に感謝し「新生ホテルを力を合わせて盛り上げてほしい。お客さま一人ひとりに大きな感動を与えられるよう頑張りましょう」と従業員を激励した。
名称変更に合わせ、ブランドを再構築する。豊富な地産の魚介類を中心とした会席料理に力を入れ、プレミアム路線を目指す。自転車を室内に入れられるようにしたサイクリスト向けプランや、別館に愛犬などと一緒に寝られるペット可能な部屋を整備した。駐車場前の旧ペットホテルは屋内ドッグランにする。大浴場には伊良湖温泉を導入した。今後、日帰り温泉として利用できるよう計画する。
新生ホテルをリードするのは小松洋二郎営業統括支配人と間瀬公博経営管理統括支配人。小松支配人は15年から支配人を兼務し、17年に離れたが、6年ぶりに伊良湖へ戻ってきた。休業前の中核メンバーが再雇用で戻ってきてくれたことを喜び「とても力強い。また一緒に盛り上げてたい」と語った。間瀬支配人は休業まで残り、その後は独立して「伊良湖クリスタルポルト」でテナント運営会社「シーポートマーケット」を立ち上げた。伊勢湾フェリー利用者をもてなし地域の観光と雇用を支えた。「福江高校生をはじめ、地元の人が働きたいホテルにする」と意気込んだ。
宿泊は4日から。1階土産店などは1日から利用できる。問い合わせは「伊良湖リゾート&コンベンションホテル」(0531・35・1500)へ。
【岸侑輝】