国民民主党代表代行の大塚耕平参院議員(63)=愛知選挙区=が28日、東愛知新聞社を訪れ、彦坂守会長、堀内一孝社長と懇談した。
大塚氏は2020年10月から今年3月まで、東三河の歴史と文化、産業についてつづる連載「穂の国探究」を全60回にわたって執筆した。一話読み切り形式の分かりやすい筆致で、先史時代から現代までの「穂国」を紹介した。
大塚氏からは先月の名古屋市長選(2025年)への出馬表明のタイミングや理由などについて説明があった。一問一答は以下の通り。
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―名古屋市長選は2025年です。なぜ、このタイミングだったのですか。
◆各方面から市長をやってほしい、という声は以前からいただいていました。地域へのご恩返し、ということもずっと考えていた。ただ、参院議員の任期は長い。あまり任期を残して辞職するのはどうかと思うし、国会でもやることが多かった。しかし、自分の年齢のこともあり、タイミングもそろったと考えました。長年、参院議員を務め、霞が関との関係も築きました。
―現市政をどう評価しますか。
◆今、他の方がやっている中身について、私がいいとか悪いとか言うのは違うと思う。全面的にいいもないし、悪いもない。目の前の課題をどう解決していくのか。現状を補強するのか、新たなことを付け足すのか。それを有権者に示して判断してもらいたいと思います。
―記者会見では子育てや教育、スタートアップ支援などを重視する政策分野と説明がありました。今、ここで示せる政策は?
◆東三河を含めた県全体のことを考えた市政運営をしたい。東三河は自動車産業もあり、農業は盛んで、名古屋市とも縁が深い。
先日、台湾の半導体受託製造「TSMC」を視察しました。拠点が台湾新幹線の駅に沿って台北、新竹、台中、台南と並んでいる。社員は日々、新幹線で各拠点を飛び回っている。実に効率的です。新幹線では先輩の日本が、そのような運用ができているでしょうか。岐阜羽島、三河安城、豊橋、浜松まで、名古屋を中心とした拠点整備を進められないか、と思います。名古屋を中心に豊橋にさまざまなサテライトを置く。あるいはその逆も。私は作手地区によく行きます。北設楽郡もそうです。名古屋市民が奥三河に別荘を持つなど、もっと両者の関係が深くてもいいと思います。
【山田一晶】