豪雨被災者へ車両貸し出し 豊橋で始まる

2023/06/21 00:01(公開)
協会員から車の鍵を受け取る被災者=豊橋公園で
 東三河豪雨で車が水没するなどの被害に遭った人を対象に、日本カーシェアリング協会は20日、豊橋市内に設けた臨時拠点で車の無償貸し出しを始めた。事前申し込みと窓口での手続きを経て、最長10月末まで無償で借りられる。協会によると現在、利用希望者が手配済みの台数を上回っており、車両の寄贈を募っている。
 2011年の東日本大震災を機に被災者向けカーシェアリングを始めた。罹災(りさい)証明書や写真などがあれば窓口手続きを経て無償で車を貸し出す。乗用車は1カ月単位、軽トラックも2日単位で期間中に何度も利用できる。ガソリンなど実費は利用者負担。
 豊橋公園(今橋町)に設けた臨時拠点ではこの日、軽トラックを含む4台を貸し出した。
 豊川市小田渕町の自宅が床上浸水に遭った古市修康さん(71)は「夫婦で車2台を失った。報道で貸し出しを知ってすぐ応募した。車なしでは暮らせず、ようやく日常生活に一歩近づける。大切に使わせてもらう」と時折涙ぐみながら語った。
 協会によると20日午前7時現在、豊橋拠点の手配済み車両62台に対する申し込みは176件。希望者の大半は豊川市と豊橋市の人だ。開設初日では昨年の台風15号で被災した静岡拠点の100件を上回る過去最大規模となった。
 協会では今後も車両の寄贈を募り、いち早い復興を支えたい考えだ。車検付きで走行に支障がなく、今後の使途や廃車時期を協会に一任できることが要件。車両の寄贈と無償貸し出しは、ホームページ(24時間可)=QRコード=か、専用電話(070・1140・5458)=午前9時~午後5時=から申し込む。
【加藤広宣】
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