名鉄西浦駅の待合所コンペ 最優秀賞は横浜国立大院生

2023/06/28 00:01(公開)
最優秀賞に選ばれ喜ぶ3人=いずれも提供
蒲郡市が最終審査

 蒲郡市は、名鉄西浦駅舎跡地に建設する待合所の設計案を学生から募り最終審査した。横浜国立大学大学院生3人が考えた「風透る屋根の下で」が最優秀賞に選ばれた。
 1936年に三河鉄道の西浦駅として開業し、48年に名鉄蒲郡線の駅になった。通勤通学だけでなく西浦温泉の宿泊客が利用した。開業当初からあった駅舎は老朽化のため、昨秋に名鉄が取り壊した。
 待合所が住民の心のよりどころだったことや、観光の重要な拠点になっていたことから、トイレを併設した60平方㍍の木造平屋建ての建物を整備することにした。柔軟な発想を持つ学生の応援と人材育成を目的にコンペを企画した。
 全国から377作品の応募があった。審査委員長は1級建築士で早稲田大学教授の古谷誠章さん。11日には市民会館で1次審査を開き、6作品まで絞った。
 25日は審査員4人をはじめ、地域住民や西浦温泉関係者、駅利用者など約60人が参加した。学生は5分間のプレゼンテーションで待合所のコンセプトや思いなどを説明した。
 最優秀賞は中野美奈さん、大月菜子さん、飯島あゆみさんが考えた。細い柱と登りはりを二重にして西浦の海風を感じられるような作り。屋根には細長い板のルーバーを採り入れ、木影のような光を表現し、居心地の良い空間にする。審査員は建設コストや耐久性などから評価した。
 3人は古谷委員長から表彰状と賞金30万円と西浦温泉宿泊券10万円相当を受け取った。24年3月の完成に向けての工事にも携わる。
 名鉄蒲郡線の利用推進に取り組む市交通防犯課の担当者は「学生の思いが詰まった待合所の完成が楽しみ」と話した。
【林大二朗】
「風透る屋根の下で」の模型
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