豊橋の交通死亡事故現場で追悼式

2023/07/06 00:00(公開)
黙とうする祐二さん、真代さんら=豊橋市野依町で
 豊橋市野依町で2018年7月5日、中学1年生の石渡睦規さん(当時13歳)が大型トラックにはねられ死亡した事故から5年。豊橋署は5日、現場となった交差点で追悼式を開いた。その後、横断歩道を渡って通学する小中学生らに、交通安全を呼び掛けた。
 5年前の午前7時40分頃、「野依インター」交差点の横断歩道を自転車で渡っていた石渡さんが、左折した大型トラックにはねられ、出血性ショックで亡くなった。運転手は現行犯逮捕され、禁錮3年、執行猶予5年の有罪判決を受けた。
 石渡さんの父祐二さんと母真代さんは、交差点を車両の通過と歩行者の横断が交わらないようにする「歩車分離式」にするよう求め、自治会が19年に同署に要望書を提出。20年3月に実現した。
 同署では、事故を起こさないようにと、毎年7月5日に現場で追悼と交通安全活動を続ける。祐二さんと真代さんをはじめ、近隣の小中学校の教諭、野依校区の自治会員、市職員、豊橋署員ら約20人が参加した。
 事故が起きた時間に献花し、全員で黙とう。その後、署員らが横断歩道を渡る児童や自転車通学する中学生らに、プラカードを持って事故に遭わないよう呼び掛けた。
 真代さんは「黙とうした時、路面が濡れていた光景や息子の元気な顔が思い浮かんだ」と涙ぐみながら話した。犯人に対しては「本当に償ったといえるのか。裁判の時の悔しさがこみあげてきた」と胸の内を語った。交通課の山口航平課長代理は「一瞬で命を奪う死亡事故は、絶対に起こしてはならない」と話した。
【北川壱暉】
交通安全を呼び掛ける署員ら
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