商品輸送に飯田線特急「伊那路」 豊橋駅で南信州物産展

2023/07/09 00:01(公開)
多くの人が名産品を買い求めた南信州物産展=豊橋駅東西自由通路催事場で
 豊橋駅の東西自由通路催事場で8日、南信州物産展が始まった。この日は大鹿村が、自慢のブルーベリーなどを並べた。9日は豊丘村、松川町が桃やシードルなどを販売する。各自治体とJR東海、豊橋ステーションビルの三者が初の開催を決めた。好評なら継続も考えるという。
 今回のポイントは、JR飯田線の特急「伊那路」を商品の輸送用に使ったことだ。手荷物扱いで車内に持ち込む。
 大鹿村観光協会副会長の多田聡さんによると、村から飯田駅まで車で約1時間。そこで商品を伊那路に移し、JR東海の職員らとともに豊橋駅まで運んだ。飯田駅を午前9時58分に発車、客席の一部にブルーベリーや鹿肉などを使ったレトルトカレー、せんべいなどを積み込んで午後0時半過ぎに豊橋駅4番ホームに到着した。
 新型コロナウイルス禍前までは金山総合駅で年に1回、物産展を開いていたが、車で来ていた。多田さんは「伊那路はとても楽でした。ただ、運べる量に限度があるので、自慢の商品の選択に苦労した」と話す。
 同行したJR東海中央新幹線長野工事事務所(飯田市)の杉浦禎信所長は、今回の3町村とは日頃から交流がある。「物産展をきっかけに、大鹿村や豊丘村、松川町の魅力が豊橋の人に伝わってほしい」と話した。
 午後1時過ぎから催事場には人だかりができ始めた。人々は行列を作り、この日朝摘みたてのブルーベリーのパックや、名物の鹿塩温泉の塩にちなむ「御塩せんべい」「御塩もなか」などを買い求めていった。
 村ではこの日から「ブルーベリーフェア」がスタート(23日まで)。16日にはイベント「ブルーベリーフェス」も開かれる。観光協会職員らもそろいの法被を着て、商品と一緒に村の観光案内図を渡すなどPRに努めていた。
【山田一晶】
伊那路から降ろされた商品
自慢のブルーベリーのパック
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