古戦場史跡内の太陽光発電整備計画に要望書

2023/07/19 00:00(公開)
要望書を手渡す今泉会長=新城市役所で
見直し求め新城市長へ設楽原をまもる会

 新城市指定文化財の史跡となっている「長篠戦役設楽原決戦場跡」の一部で、個人が所有する土地に民間会社が太陽光発電施設の建設を計画している。地元の住民有志「設楽原をまもる会」は18日、計画見直しを求める要望書を下江洋行市長に提出した。
 現場は1575年にあった「長篠・設楽原の戦い」で織田・徳川軍が陣地を張った場所の近くで連吾川左岸に位置する。市は1972年に川の流域の川路、竹広、八束穂、須長の4地区を市指定史跡とした。
 市によると、太陽光発電システム施工販売の「エクソル」(京都市)が史跡内の農地約1700平方㍍に設置を計画する。
 「まもる会」は80年に設立。古戦場の史跡保全と伝承に取り組んできた。また大宮地区に馬防柵を再現するために尽力した。今泉研吾会長は「歴史学者から戦国時代当時の姿が残っていると評価されている。太陽光発電施設建設は歴史的景観を損なう」と述べた。
 要望書を受け取った下江市長は「一大事と受け止めている。市に計画を中止する権限はないが、事業者と会合する機会を持ちたい」と話した。
 エクソルによると現在は建設に向けた準備を進めている。8月中旬以降に地元説明会を開く。取材に対し「住民の意見を尊重して計画を進める」と答えた。
【安藤聡】
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