ミュージカル映画や大ヒット曲をモチーフにした映画、有名アーティストのドキュメンタリーなど、「音楽映画」をテーマにした展示会「ポスターでみる華麗なる音楽映画～ミュージカル・アーチストから昭和歌謡」が、豊橋市民文化会館で開かれている。入場無料。13日まで。
　豊橋文化振興財団主催、とよはしまちなかスロータウン映画祭実行委員会共催の恒例展。６年前から毎年テーマを変えて続ける。今回はスロータウン映画祭でも過去40本近く上映するなど世代を超えて愛される「音楽映画」をポスターで振り返る。
　実行委員会会長で「映画コレクション　しねとろ倶楽部」主宰の佐々木順一郎氏の収集品。ポスター約２５０枚を中心に、新聞広告やパンフレット、スチール写真、書籍など計８００以上の資料を展示した。１９５０年代から最近までの邦画と洋画を部屋ごとに紹介。踊り場には映画祭で紹介した映画とビートルズ関連作品を並べた。会場には映画音楽が流れる。
　邦画は１９６０年代中心で「昭和かれすすき」「北の宿から」といったヒット曲の映画、ザ・スパイダースや山口百恵、小泉今日子ら歌手の主演作など紹介。豊橋出身の大津美子のヒット曲を作品化した「東京は恋人」や小林旭主演「風に逆らう流れ者」は豊橋ロケの写真も一緒に並べた。
　洋画はミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」「ウエスト・サイド物語」をはじめ、「サタデー・ナイト・フィーバー」「キャッツ」「ボヘミアン・ラプソディ」など新旧が並ぶ。リメークを重ねた作品は新旧のポスターを見比べて楽しめる。クラシックやジャズ、オペラの作品もある。
　「映画音楽を聞きながら資料を手にとり、まったり過ごして。涼みがてら音楽映画の世界を楽しんで」と佐々木さん。12日は午前11時から佐々木さんのギャラリートーク（参加無料）、午後２時から映画音楽のミニコンサート（大人１０００円、高校生以下５００円）もある。チケットは文化会館窓口で。
【田中博子】