豊橋市二川宿本陣資料館が3日、リニューアルオープンした。今年1月から施設改修工事をしていた。企画展示室で「再始動記念展-東海道の描きかた」が始まったほか、開館を記念し、国重要無形民俗文化財「伊勢大神楽」による舞や曲芸が披露された。
市指定史跡である二川宿本陣を保存、公開するとともに「江戸時代の交通」をテーマとした博物館として1991年に開館。2005年からは東隣の旅籠屋遺構「清明屋」を復原して一般公開している。
今回は長寿命化工事で、開館34年目で初の大がかりな改修だった。長期休館し、空調設備のほか、エレベーターやトイレ、照明のLED化、展示機器の修繕などで展示鑑賞環境の向上を図った。
3日と4日は資料館を無料開放。3日午後2時からは本陣の庭で伊勢大神楽講社の山本勘太夫社中による大神楽があった。16演目から特別に構成した獅子の舞や放下芸などが披露され、来場者が盛大な拍手を送った。
「再始動記念展」では約20年ぶりに展示された「洛中洛外図屏風(びょうぶ)」をはじめ、東海道の多彩な描かれ方を同館と市美術博物館の収蔵品で紹介する。約600㌔ある東海道全体を平面に収めるため、屏風のように曲げて描いたり、巻物のように伸ばして描いたり、持ち歩けるように小型化したりと、さまざまな工夫で記された資料29点を並べた。展示は12月15日まで
「当館と美術博物館の収集してきた名品の数々をぜひお楽しみください。空調や照明が新しくなり快適になった施設にご来館ください」と和田実館長は呼び掛ける。4日には「二川宿本陣まつり『大名行列』」があり、物産ブースの出店もある。
「伊勢大神楽」による舞などの様子は公式YouTubeからチェック
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愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。
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