太平洋戦争末期に豊橋市街地を襲った「豊橋空襲」からが80年を迎えた20日夜、同市の湊町公園で「平和を誓うつどい」があった。市民ら約150人が参加し、犠牲者に黙とうをささげ、平和への祈りを込めて豊川(とよがわ)に灯籠を流した。
1945年6月19日夜から20日未明にかけ、B29爆撃機による攻撃で、市街地の約9割が焼け野原となり、624人が死亡、約7万人が被災した。二度と惨禍を繰り返さないため、市民団体「豊橋空襲を語りつぐ会」が6月20日に毎年開いている。
羽田光江さん(87)が当時7歳で空襲に遭った経験を話し、「外に出たときは街は火の海だった。ここで死ぬんだと小さくなって家の台の下に潜っていた」などとと振り返った。その後参加者は河川敷に移動し「もう二度と戦争をしない」「平和を大切に」などと書かれた灯籠を流した。
桜丘高校や豊橋中央高校、安城学園の生徒が参加した。豊橋中央3年の熊澤可紗さん(18)は「空襲の中で必死に生きようとしたという話を聞き、命の尊さを感じた。さまざまなことに興味を持つ大切さを学んだ」と話した。
語りつぐ会は7月6~7日午後1~6時、体験者の話を聞く会を豊橋市民文化会館で開く。参加無料。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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