ウェルビーイングを解説 豊橋の吉田塾例会で石川さん

2023/09/14 00:00(公開)
ウェルビーイングの重要性を説く石川さん=山本事務所で
 若手経営者らの勉強会「吉田塾」(塾長、山本明彦元副金融担当相)は12日夜、豊橋市西松山町の山本事務所で第152回例会を開いた。講師は予防医学研究者の石川善樹さん。「ウェルビーイング」の役割や企業に求められている理由などを解説した。
 石川さんは1981年、広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院修了。「人がよく生きる(Good Life)とは何か」をテーマに、企業や大学と研究する。著書に「考え続ける力」(ちくま新書)などがある。
 国の豊かさを測る「GDP」(国内総生産)と、人々の幸福度の相関性が年々低下している。そのため、GDPで測れない心の豊かさを測る「ウェルビーイング」が注目されているとした。
 新聞やインターネットで出た回数調べたところ、2010年は63回だったが、昨年は6000回に急増したという。
 経営との関係については「社員や取引先、株主、地域の人々など、あらゆる人とより良い関係を築くためにも、ウェルビーイングの考え方は必要だ」と熱弁した。
 その理由として「社員とは、昔は一緒にいる時間が長かったので、自然とお互いのことが分かった。今は働く時間が限られているので、能力や志がそろっていないと心の豊かさは担保されない」と語った。目指すべき組織の形として「一人ひとりのキャリアや働き方を尊重することが大切。従業員や経営者が互いのことを知るために、『他己紹介』がうまくできる組織を目指してみては」と提案した。
【北川壱暉】
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