武蔵精密とデルタ、豊田通商がインドに合弁会社設立へ

2023/09/23 00:00(公開)
合弁会社設立に合意した武蔵精密工業の大塚社長(左から3人目)ら=東京都内で(武蔵精密工業提供)
 輸送機器部品の製造販売「武蔵精密工業」と台湾のデルタ電子、豊田通商は21日、電動二輪車向け駆動ユニットを製造販売する合弁会社をインドに設立すると発表した。世界最大市場のインドを足掛かりに海外市場を開拓する。
 モーターや減速機を一体化したEV(電動車)向けの駆動ユニットを武蔵精密とデルタが共同開発。2輪車用変速機で世界一の武蔵精密、高性能なモーターなどの技術を持つデルタの強みを、小型で軽量、静かな製品開発に生かす。豊田通商の世界的な供給網とネットワークを生かして海外展開も見込む。
 合弁会社「ムサシ・デルタイーアクセルインディア」にはムサシが51%を出資し、インドの子会社「ムサシオートパーツインディア」(ハリアナ州)の敷地内に置く。
 インドは世界最大の2輪市場で、政府は2030年までに二輪車の8割をEV化する目標を掲げている。武蔵精密は現地のEVスタートアップ「BNC」と協業し、自社製EV駆動ユニットを搭載した2輪車を来年2月から販売することで合意している。需要が多い125㏄クラスを中心に海外へも販路を広げ、EV駆動ユニットのシェア世界一を狙う。
 東京都内であった調印式では武蔵精密の大塚浩史社長、デルタの華健豪社長、豊田通商の堀崎太COOらが合意文書を交わした。大塚社長は「インド国民に不可欠な2輪車市場も急速なEV化が進む見通しだ。高性能なEV駆動ユニットの供給でクリーンな輸送手段の普及を先導したい」と述べた。
【加藤広宣】
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