工場見学受け入れ支援、豊橋市が改修費補助拡充へ

2023/09/26 00:01(公開)
ワークショプ用の机や椅子を購入したワイエムジー=雲谷町で
 豊橋市は、自社の認知度向上や人材確保のための工場見学受け入れを支援する「工場見学施設整備支援補助金」の枠を拡充する。今年度創設したところ予算枠を超える応募があったため。多くが企業間取引の多い製造業者で、将来の人材として期待する子どもらに製品や事業の魅力を伝えられる点が好評のようだ。
 製造業など市内の事業者を対象に、工場見学のための場内改修や設備導入費などの半額か最大50万円を補助する。見学者用の資料や紹介映像の制作費、工場内の順路や立入禁止区域を分ける標識類、ヘルメットやワイヤレスイヤホンなどの購入に充てられる。
 市産業政策課によると当初は4社分(200万円)の予算枠に倍以上の応募があり、250万円分を増枠する。来年度以降も続ける方針だ。
 ロボットシステムや自動運搬装置の製造販売を手掛ける「ワイエムジー」(雲谷町)は3月開所した常設展示場「キャリアパーク」でのワークショプにも使える作業机と椅子を購入した。レゴブロックのロボットをタブレット端末で動かすためのプログラミングも体験できる。
 以前は別室で開いていたが、よりイメージしやすい場所でできるようになったという。山本祐一郎社長は「学校で身近になったプログラミングを通じ、ものづくりの現場が理解しやすい場所にしたい」と述べた。
 鋼材などの製造販売大手「トピー工業」は明海町の豊橋製造所で、圧延などの鉄鋼製造工程を見学できる。ビジネスが主流だったが、作業服やヘルメット、保護メガネに3種類の子ども用サイズを新調した。業務管理部では「会社への関心を深め、将来の就職活動で選択肢に挙がるようにしたい」と期待する。
 新西浜町のバイオマス発電所を手掛ける「サーラeパワー」は学校の環境学習を含め年約30組が見学に訪れる。工場内はタービンなどの騒音が激しく、新型コロナウイルス禍以前は社員がメガホン片手に大声を張り上げて説明していた。
 担当者は「説明が聞こえないという声を受け改善を図っていたところで補助金を知った。ありがたい」と喜んだ。
【加藤広宣】
トピー工業は子ども用の作業服などを新調した=明海町で
工場内の騒音対策でワイヤレスイヤホンなどを完備したサーラeパワー=新西浜町で
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