田原市田原町の「珈琲本舗いとう屋」で「とっておきの年賀状展」が開かれている。出す人、受け取る人にとって「とっておきの1枚」を紹介している。31日まで。
新春を彩る恒例展。伊藤明弘店主が「日本の大切な伝統文化を継承したい」と続ける。今回で27回目。
展示しているのは約130枚。店に届くもの、「飾ってほしい」と近隣から持ち込まれるものなど。県内外の画家や書家、写真家、事業所など送り主もさまざまで、えとにちなんだヘビの絵をデザインしたもの、多様な書体で表現した「巳」「み」の文字、風景や家族の写真など多彩で、中には中華まんでヘビを表現した写真をプリントした個性あふれる1枚も。
郵便料金の値上げなどで年賀状しまいをする人もおり、今年届いた年賀状は少なめだが、今回は同じ巳年の1929(昭和4)年に出された年賀状コレクションを並べて展示。比較が楽しめる。
「無くしてしまうには惜しい文化。今後も届く限り続けていきたい」と伊藤さん。店内では正月らしい版画やプルトップで作ったヘビのオブジェなども額装で展示している。
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愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。
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