名古屋市港区の県武道場で22日に開かれた「県警剣道大会」Ａ組で、豊橋署が初優勝した。
　59チームによる団体戦。７ゲームで勝敗を決める。警察署の規模ごとに３組に分かれて戦い、３チームが各組の王者となる。同署の戦ったＡ組は、中署や中村署など強豪がそろう。
　初戦は、優勝経験のある中村署。川澄洋監督は「初めての大会の人もいて、重苦しい雰囲気だった」と話す。それを吹き飛ばしたのは、先鋒の20代の女性だった。気合を込めて相手と向かい合い、華麗な剣さばきで次々と一本を取った。これで流れをつかみ、３勝１敗３分で勝利した。
　準決勝の愛知署戦は２勝２敗３分と同点だったが、一本の総合計でかろうじて勝利した。
　決勝では、強豪の中署と戦い、４勝１敗で優勝した。
　川澄監督は、要因として「練習で培った団結力」「剣道に対する探求心」を挙げる。「大会数カ月前から、毎日４時間の練習を重ねた。休憩中にも、選手同士で技を教え合ったり、どうしたら勝てるか話し合ったりしていた」と振り返った。
　「署に戻った時、署員一同が出迎えてくれて、剣道を教えていて良かったと心の底から思った」と笑顔を見せた。
【北川壱暉】