豊橋技科大が「イノベーションフェア」

2023/10/13 00:02(公開)
VRゴーグルでメタバースを体感する来場者=プラットで
 豊橋技術科学大学は12日、豊橋市の「穂の国とよはし芸術劇場プラット」で、研究成果の社会実装や課題解決に向けた取り組みを紹介する「イノベーションフェア」を開いた。研究報告やパネルを使った共同研究プロジェクトのほか、インターネットの仮想空間「メタバース」の体感ブースもあった。
 第1部の講演では、先端技術を生かす農業系発スタートアップや、軽くて丈夫なリサイクル炭素繊維を建設分野に生かす基礎研究などの取り組みを紹介した。
 非鉄金属製品の加工販売を手掛ける「トーヨーメタル」(大岩町)は大久保敦之会長が、豊橋技科大を核に企業と自治体との連携で地域の課題解決へ向けた研究を進めることを提唱した。同社は現在、屋外夜間清掃ロボットやセンサー技術を生かした橋の遠隔保守点検システム、金属くずのスクラップ作業を無人化、最適化する仕組み作りで共同研究が進む。
 大久保会長は自治体も加えた将来の産学官連携のあり方として「地域の行政課題について、大学の持つ技術と企業の開発力で解決する手法が望ましい」と提案し、積極的な参加を呼び掛けた。
 展示会場の一角には学内半導体製造施設を再現したメタバースなどがあり、研修を検討する企業の開発担当者や関連部門の幹部向けに、遠隔地からも見学できる手段として実用化を視野に入れているという。
【加藤広宣】
産学官連携のあり方を説く大久保会長
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