豊橋市高師町北原の福祉事業所「ワークス岩西」で主力製品の一つ、陶の「干支（えと）置物」の販売が始まった。今年は３０００個を販売目標に掲げており、予約が２６００個以上も入る人気ぶり。担当利用者と職員が、連日箱詰め作業に追われている。
　１９８７年用から製作を開始。価格とサイズが手頃で、真っ白で丸みを帯びた滑らかでシンプルなフォルムが人気を集める。12年ごとにデザインを一新し、十二支をそろようと買いそろえるコレクターも多い。昨年からは静岡や埼玉など県外からも注文が入るようになった。
　昨年に続き、デザインは職員が考案して発注。10月頃から完成品の箱詰め作業に入った。利用者９人が他の業務と並行しながら、職員と一緒に木札ののり付け、説明書の裁断、箱の組み立て、検品や箱詰めなど、できる作業をしている。
　来年用の置物は、龍の背に子どもが乗った姿を表したほほ笑ましいデザイン。施設事務所や併設の「パンとカフェ公園通り」、市総合福祉センター「あいトピア」内路面電車、市内の軽費老人ホーム「ケアハウスかなだ」でも取り扱い中。今月17～18日の「三菱ケミカル愛知事業所」のバザーでも販売予定。
　市内は配達にも応じており、利用者も同行している。「お客さんにあいさつするなど、利用者も張り切って配達している」と職員。１個４９５円（税込み）。問い合わせはワークス岩西（０５３２・62・０１１８）へ。
【田中博子】