新城の新ブランド米「決戦の刻」発売

2023/11/22 00:02(公開)
「決戦の刻」発売を発表した「東郷ブランド米事業検討会」の皆さん= 新城市設楽原歴史資料館で(提供)
 新城市の「東郷ブランド米事業検討会」は、新ブランド米「決戦の刻」を発売した。40俵(玄米2400㌔)を同市的場の「お米工房あみや」などで取り扱う。
 東郷地域は米農家の後継者不足が課題となっており、耕作放棄地が増えていた。東郷地域協議会は、市と共同で米のブランド化事業を進めようとしたが市は「不可能」と判断。そこで協議会は「それなら民間で」と立ち上がり昨年9月、地域住民を中心に東郷ブランド米事業検討会を立ち上げた。試験販売を経て、今年度は市の「めざせ明日のまちづくり事業補助金」の交付を受けた。
 地域の企業も協力した。商品化、広報宣伝、販路開拓はガス製品販売「あみや商事」が、活動場所の提供と会員の確保は「戸田工務店」が、商品の構想とブランドデザインは豊橋商工信用組合が紹介した合同会社「mano」が担当した。
 「決戦の刻」は「設楽原の決戦場」の跡地で生産された「あいちのかおり」米。ここを代々守り続けた農家が大切に育ててきた。「この米を日々食べて、実社会での『さまざまな決戦』に挑む前に、英気と勇気を養ってもらう」がコンセプト。受験や就活の面接、試合、発表会から恋の告白まで、さまざまなシチュエーションでの「縁起米」「応援米」になることを期待する。
 販売は「コーヒー袋タイプ」「米キューブタイプ」で精米2号600円などから。力強い拳が稲穂を握りしめているデザインを採用した。
 東郷ブランド米事業検討会は、認知度を向上させて販売数量を増やすことによって、米の単価を高め、耕作放棄地の削減と米農家の後継者確保につなげたい、としている。
【山田一晶】
3種の「米キューブタイプ」(同)
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