猫の集団里親詐欺訴訟 最高裁が原告の上告棄却

2023/11/29 00:00(公開)
今でも行方が分からない猫
 新しい飼い主に引き取られたはずの9匹の猫が一斉に行方不明になり、元の飼い主が4人の女性に猫の返還などを求めた「集団里親詐欺訴訟」で、最高裁は原告の上告を棄却した。9月29日付。2020年8月に始まった訴訟は原告敗訴が確定した。
 訴えていたのは豊橋市前田南町のレストラン経営、堀岡宏充さん。
 1審・名古屋地裁豊橋支部の判決によると、堀岡さんは2019年4~5月、当時交際していた女性の紹介で別の4人の女性に計9匹の猫を譲渡した。しかし、いずれの猫の安否も不明になった。堀岡さんは20年3月に猫の引き渡しを求めたが、女性らが応じなかったため、同年8月に計4人の女性(1人は所在地が分からず訴外)を相手取り、猫8匹の返還と慰謝料110万円を支払うか、猫が捨てられるなどしていた場合は慰謝料を支払うよう求めて提訴していた。
 1審は22年9月「返還するための猫の特定ができていない」「猫が逃げ出したという被告の証言は明らかに不自然、というほどではない」などとして訴えを退けた。これを不服として名古屋高裁に控訴したが、名古屋高裁も今年2月、控訴を棄却。堀岡さんは最高裁に上告していた。
 堀岡さんは取材に「残念。結局、猫は帰ってこなかった」と言葉少なに話した。
【山田一晶】
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