市制80周年記念に豊川市へ作品寄贈 書道家の権田さん

2024/01/13 00:00(公開)
寄贈された作品を紹介する竹本幸夫市長=豊川市役所で
 豊川市上長山町の書道家権田穂園さん(86)が、禅語「八風吹不動(はっぷうふけどもどうぜず)」を揮毫(きごう)したびょうぶ作品を、市制施行80周年を記念して市へ寄贈した。市文化会館で3月31日まで展示している。
 意味は「人の心を動揺させる八つの風が吹いても決して動じない」。80周年にあわせて、「八」が入る言葉を探した。災害など、どんなことがあっても動じない市政運営をしてほしいとの願いを込めたという。
 昨年9月に桜ケ丘ミュージアムで開かれた「全三河書道百選展」で展示された。大きさは縦横とも180㌢で、力強い筆跡で書かれた文字は迫力があり、作品の左側に「豊川市制八十周年」と記した。
 権田さんは「市がこれからの歴史を刻む中で、良い風だけでなく、悪い風が吹くこともある。どんな風に対しても動じずに頑張ってほしい」と述べた。
 東三河を代表する書道家の一人。1967年に書道団体「三河書芸会」を創設し、98年に市文化奨励賞を受賞した。2005年には愛・地球博の会場で作品を揮毫している。
【竹下貴信】
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