アイアンマン70・3東三河 今年の大会は延期

2024/01/31 00:00(公開)
記者会見する石黒代表㊧と安田副代表=エムキャンパスで
 田原市と豊橋市を会場に昨年初開催した「アイアンマン70・3東三河ジャパンin渥美半島」の予備会議は30日、今年は大会を開かず、2025年の開催を目指して準備を進めると発表した。アスリートからは好評だったものの、地元とのコミュニケーションが不足していたと判断した。
 豊橋市駅前大通のエムキャンパスで記者会見した予備会議の石黒功代表と安田幸雄副代表によると、昨年6月の大会終了直後からレース会場となった田原市の住民の声などを分析した。その結果、コースが確定してから本番までに時間がなかったこともあり、路上封鎖の影響を受けた人が少なくないことが判明した。また、当初の目標である「東三河の魅力発信」が不十分でもあった。
 石黒代表は「昨年いっぱいかけて協議した。世界から注目される大会でもあり、開催の可否を早く伝える必要があった」などとして、延期の発表に至ったと説明した。
 前大会は開催発表から本番まで半年しかなく、周知が遅れたため出場選手は計画の1320人を大きく下回る761人にとどまった。また情報発信が不足する中でボランティアや行政関係者ら多くの人が手伝ってくれた。この結果、選手へのアンケートでは92・26%が「満足」と答えるなど、世界平均の84・37%を大きく上回った。
 石黒代表は「周回ではないワンウエーのコース、景観、もてなしなどで選手に満足してもらった自負はある」とする一方で「現状まま開催すれば、負担をかける地元との距離を広めてしまうと判断した」と述べた。
 安田副代表はコース沿いの田原市内の校区で説明会と意見の聞き取りを続けている。「なぜ渥美で開催するのかという説明が不足していた。自分たちの意思の伝達が不十分で、地元に重い負担をかけた。ただ、レース開催に伴う景観や環境の整備に期待する人もいる。合意形成に向けて努力を続けたい」と述べた。
 すでに上部団体には延期と現状を報告してある。今後、コースの見直しなども含めて協議を続け、25年の大会成功を目指す。
 「アイアンマン70・3」はスイムとバイク、ランの合計が「70・3マイル」となる国際的な大会。世界で年間100大会が開かれている。
【山田一晶】
昨年の大会でフラワーシャワーの中をフィニッシュする選手
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