陸自豊川駐屯地で「第10偵察戦闘大隊」編成完結式

2024/03/22 00:00(公開)
編成完結式で披露された機動戦闘車=豊川駐屯地で
 陸上自衛隊豊川駐屯地で21日、「第10偵察戦闘大隊」の編成完結式があった。隊員約220人が参加し、新たに配備された16式機動戦闘車(MCV)が披露された。
 防衛大綱による再編の一環で、春日井駐屯地の第10偵察隊と滋賀県の今津駐屯地の第10戦車大隊を統合した。偵察と戦闘力を兼ね備える。
 完結式では、第10師団の酒井秀典師団長が、坂東正崇大隊長に新たに作った大隊旗を渡した。酒井師団長は「これまで所属していた隊の良い伝統を引き継ぎ、発足した隊で新たな伝統を作り上げてください。地域に愛される部隊になるよう尽くしてください」と激励した。坂東大隊長は「編成・装備の能力を最大限発揮して、大隊が一丸となってあらゆる任務に即応していきます」と話した。
 またシンボルマークを新たに作った。愛知の県鳥であるフクロウをモチーフにした。フクロウは夜目が利くほか、かすかな音も聞き取れるなど情報収集能力が高いことから決めた。
 今月中旬に廃止された第10特科連隊は、中部方面特科連隊第2大隊として一部が豊川駐屯地に残る。他の隊員は各部隊へ配属された。
 これら再編により、駐屯地の定員は1780人から1520人に減った。一部で災害対応への不安の声が出ているが、駐屯地は「隊員の実数は、充足率の関係で数十人の減少にとどまる。これまで通り、災害支援ができる」としている。
【竹下貴信】
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