豊橋・駒屋で曽田さんの「現代浮世絵展」

2024/03/26 00:00(公開)
浮世絵展を開いた曽田さん㊧と浮世絵で協力した山田さん=商家「駒屋」で
豊橋市の商家「駒屋」で、市内のイラストレーター、ポートレーターの曽田歩美さんによる個展「現代浮世絵展」が開かれている。江戸時代の浮世絵を独自の解釈でアレンジしたユニークな作品展。31日まで。
 作品は、田原市の古美術「狸穴」の山田幸宏さんのコレクションをもとに、現代風に描いたもの。曽田さんが山田さんの孫の似顔絵を描いた縁で親交が深まり、以前から名画のアレンジをしてみたいと思っていた彼女に、山田さんが浮世絵を提案した。今回は浮世絵のアレンジ作品17点と、写真をもとに描いた3点を並べた。
 題材は豊原国周の「尾上太夫 中村寿三郎」、歌川国貞の「豊国揮毫奇術競 玉藻前」、歌川豊国「東海道五十三次之内」など。原画とは異なる物語を入れた、現代的な表情の花魁などが楽しめる。中には、宮川春汀の作品をアルフォンス・ミュシャ風のデザインで描いた「アール・ヌーボー浮世絵」なども。
 広重や豊国の東海道五十三次「吉田」がテーマの作品も4点あり、これらは「ビードロを吹く女(喜多川歌麿)や「見返り美人」(菱川師宣)、豊橋のマスコットキャラクター「トヨッキー」とコラボさせた。作品には原画も添え、違いが楽しめる。
 「漫画風にならないよう気を付け、魅力的な表情を意識して描いた。原画と見比べてほしい。まだ描きたい作品がある」と曽田さん。山田さんも「海外では初音ミクの浮世絵など現代的な作品も人気がある。面白い試み」と話す。
【田中博子】
多彩なアレンジ作品とその原画が並ぶ
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