「第106回全国高校野球選手権愛知大会」は13日、2回戦22試合が行われた。東三河勢は10校が登場。地元同士の対戦が3試合あり、桜丘、豊橋西、豊橋中央が競り勝った。ほかに豊橋工科が3回戦進出を決めた。14日は3回戦16試合が行われ、シードの豊川が登場、豊橋市民球場第1試合で愛知啓成と対戦する。
【北川壱暉】
粘る豊橋東を桜丘が振り切る
1点を先制された桜丘は四回、1死二、三塁から浜口の中前適時打で2点を挙げて逆転した。さらに、代打した遠藤の中前適時打で1点を追加した。豊橋東は桜丘を上回る14安打を浴びせ、九回2死から小林と小川の連続二塁打で1点差とし、さらに一、三塁と粘ったが、届かなかった。
〇…1点差で敗れた豊橋東の樋口は昨秋からけがで十分な練習が積めなかった。春から戦列復帰。藤白賢監督は「よく最後まで投げてくれた」とねぎらった。樋口は「四回は走者が出て慌てた。自分の未熟さが出た」と声を詰まらせた。
好機逃さず豊橋中央が国府退け
豊橋中央は初回、2死一、二塁から松井の右前適時打で先制した。その後は国府先発の栗下に抑えられていたが、五回1死一塁で六車の適時三塁打で1点を加点。最終回にも高橋らの適時打で4点を加え試合を決めた。
国府は、豊橋中央の谷奥、内山、前島、小栗のリレーに散発5安打に抑えられた。
〇…国府の栗下は「何とか最少失点にと思ったが実力が足りなかった。悔いはない」と涙。八木瑞生主将は「栗下で打たれたら仕方ないない」と慰めていた。
スクイズ失敗など響き、福江敗退
1点を先制された福江は四回、先頭の浅岡が中前打で出塁し、水谷の犠打などで2死二塁とし、国島が左翼線を抜ける適時二塁打で同点に追いついた。その後は2度のスクイズ失敗もあり無得点。八回に4失点し、九回も打者3人に抑えられた。先発の浅岡は七回まで1失点に抑える好投を見せたが及ばなかった。
13日の結果
▽2回戦
◯…豊田…◯
桜丘
000300000|3
100000001|2
豊橋東
(桜)五十棲、奥田、居谷―井戸(豊)樋口―村田
◯…瑞穂…◯
豊橋南
000032000|5
000020211X|6
豊橋西
(南)牧野、小清水、有馬―川村(西)山下、持田―畑
瀬戸
002000002|4
100002000|3
渥美農
(瀬)稲垣大―青山、宮本(渥)加藤翔―高橋
◯…刈谷…◯
豊橋工科
001013000|5
010001110|4
愛知総合工科
(豊)山口、中神、安井―井上(愛)渡辺、美濃、安井―柴山
◯…岡崎…◯
岡崎城西
100120000|4
000000100|1
蒲郡東
(岡)杉浦、永田―中平(蒲)吉倉、稲石―山本陽
◯…豊橋…◯
豊橋中央
100010004|6
000000000|0
国府
(豊)谷奥、内山、前島、小栗―松井(国)栗下、中村―佐藤
福江
000100000|1
01000004X|5
西尾
(福)浅岡、鈴木颯―勝見(西)神谷、深津―廣瀬
【豊橋中央―国府】九回無死満塁、高橋が右前2点適時打を放つ=豊橋市民球場で
【福江―西尾】四回2死二塁、国島が同点となる適時打を放つ=豊橋市民球場で