豊橋市自然史博物館で学芸員の収集資料や研究成果を紹介する企画展が開かれている。方解石など美しい岩石鉱物や天然記念物の剥製など、学芸員が推奨するとっておきの資料が並ぶ。6月1日まで。
生物学や地質学など幅広い分野の学芸員が、この1年間で集めた珍しい資料や発表論文など研究成果を披露する。
新たに収蔵した資料として、国指定特別天然記念物「アマミノクロウサギ」の剥製、岐阜県中津川市で採集したペグマタイトがある。剥製は交通事故で死んだ個体を鹿児島県奄美大島の専門機関から譲り受けた。ペグマイトは中央に黒い煙水晶が美しく光る。
この1年間で執筆した学術論文からの資料も紹介している。渥美半島で採集したタガメ(絶滅危惧種)や、北海道三笠市立博物館の紀要に掲載した現地産アンモナイトなどもある。
最近は夏休みの子ども向け科学相談や自由研究が大きな成果に発展することもある。2024年には岐阜県の小学生との共同調査で希少な貝類を発見した。
昨年度から国の科学研究費助成事業指定研究機関となり、博物館では積極的に学術論文を発表する方針も掲げる。学芸員の丹羽美春さんは「研究の動機づけが高まっている。動植物公園全体を地域の科学の拠点にしたい」と話した。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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