災害ごみ分別、運用方法を確認 豊橋市が仮置き訓練

2024/11/28 00:00(公開)
災害ごみを分別する参加者=豊橋市廃棄物最終処分場で

 豊橋市は27日、南海トラフ地震を想定した災害廃棄物の仮置き訓練を同市高塚町の廃棄物最終処分場で開いた。事業者団体や地域の人らが、有事に持ち込まれる災害廃棄物の分別や、各処分施設へ搬出するまでの運用方法を確認した。東三河では初の実地訓練。

 

 県産業資源循環協会やなど市内事業者が加盟する3団体のほか、県や名古屋市、豊川市など近隣の自治体関係者らも視察に訪れた。

 

 この日は団体構成企業の作業員や地元住民ら約80人が、災害時に処理場外から持ち込まれる廃棄物を分別してそれぞれの区画に積み下ろした。

 

 廃棄物は可燃ごみと不燃ごみのほか、小型家電や家電4品目(テレビや冷蔵庫など)といった6種類に分けた。畳やソファーなどの粗大ごみは手分けして運び、分類が難しい家電製品などは互いに確認しながら慎重にえり分けた。

 

 搬出作業では、市資源化センターなど処理品目ごとに対応可能な施設へ向かう収集車にごみを積み分けた。

 

 市内には規模の異なる災害廃棄物仮置き場が28カ所ある。南海トラフ地震を想定した市の試算でによると有事に出る災害廃棄物は222㌧。災害がれきで道路がふさがれるなど二次災害を避けるため、2年前から運用方法を学ぶ図上訓練を重ねてきた。

 

 市廃棄物対策課では1月に反省会を開いて課題を洗い出す。今後も図上訓練と並行して続ける方針。

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加藤広宣

愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。

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