田原市消防本部は、市内の表浜海岸(若見海岸)で溺れていた男児(10)を救助したサーファーで大府市の深谷真人さん(30)と東海市の杉勝也さん(30)に感謝状を贈った。
9月21日、サーフィンに来た。風が強く、大人が立てないほど波が荒れていた。深谷さんが波に乗ろうとしたとき、女性が海を指差しながら叫んでいるのに気づいた。黄色の服を着た男の子が50㍍ほど沖合に流されているのを発見。深谷さんは「勝手に体が動いた。消波ブロックを越えたら助からないと思った」と回想する。
杉さんに目で合図を送り、2人はサーフボードで沖に向かった。何とか追いつき「ほっとした」と深谷さん。過呼吸の男児を落ち着かせ、板につかまってもらい波打ち際まで救助した。母が涙を流しながら子どもに駆け寄る姿を見て、深谷さんは「ドラマみたいで涙が出た」。その後礼を言われたという。
式では浪崎智彰消防長が2人に感謝状を贈った。「皆さんの迅速な行動が大切な命を救った」とたたえた。2人は「自分たちの好きな海で死を見たくなかった。助けられて良かった」と話した。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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