新城市鳳来寺山自然科学博物館は、生き物の写真やイラストをプリントした手作りの缶バッジを販売している。近年では特徴を捉えた言葉を入れたものも作り、面白がって購入する人が増えているという。
バッジは1999年から販売を始めた。直径5・6㌢で1個100円。来館した記念にと、建物や鳳来寺山の景色、コノハズクなど奥三河で見られる生き物の写真をプリントしてスタッフが作っている。
学芸員の西村拓真さんは4年前から文字を入れ始めた。アブラゼミが羽化した姿に「はねをのばそう」や、コノハズクには「夜行性」、ニホンカモシカは「草食系」、オオコノハズクは「肉食系」と生態を表す言葉を添えた。笑ったような表情のカモシカには「草」の一字、ヘビのヤマカガシが口を開けた姿には「笑顔満開」、オシドリのつがいに「夫婦円満」、イタチを並べて「いたちごっこ」などなど。
最近では両生類のイモリと、は虫類のヤモリを正反対の方向に並べて「赤の他人」や、昨年12月からは、かんらん岩が水と反応して変化した蛇紋岩の写真に「変質者」と書いたバッジも登場。文字のインパクトから人気が出始めたという。
天本匡宥学芸員が作ったウマスギゴケの写真で「ウマすぎぃぃぃ※美味しくありません」のバッジも販売している。
「写真だけではなく文字も入れて理解できることが大事。言葉は会話の中から生まれてくることが多い。多くの人に来館してほしい」と西村さんは語る。
午前9時~午後5時。火曜休館。問い合わせは新城市鳳来寺山自然科学博物館(0536・35・1001)へ。
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浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。
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