豊橋総合動植物公園（のんほいパーク）は、法に基づく博物館として８日付で新規登録されたと発表した。県内の動物園や水族館では日本モンキーセンター、碧南海浜水族館に続く３例目で、市内の施設では二川宿本陣資料館以来20年ぶり。登録済みの市自然史博物館と併せて園全体が登録博物館となった。

　博物館法では資料収集や展示、調査研究など一定要件を満たす施設を都道府県教育委員会が登録する。動植物園はこれまで基準が緩い「博物館に相当する施設」に登録していた。文化庁の勧めで今年度の更新を機に、より審査が厳しい登録博物館に申請した。

　登録には学芸員を必置するなど条件があるが同園は動物研究員や飼育員らの有資格者が複数いる。園によると、登録でほかの博物館との共同研究の機会や、調査研究関連の予算獲得や人材交流などの広がりも期待できるという。

　獣医師の木谷良平主査は「来園者には動物や植物の見物のほか、調査や研究活動の成果にもより関心を持ってもらえるとうれしい」と話した。

　市内の登録済み施設としては市美術博物館（１９８０年）、地下資源館（81年）、自然史博物館（89年。法改正に伴い24年再登録）、二川宿本陣資料館がある。