「とよはしまちなかスロータウン映画祭」のシネマトークが1日、豊橋市の「穂の国とよはし芸術劇場プラット」で開かれた。豊橋ふるさと大使で映画「ぼくらの七日間戦争」監督の菅原浩志さん、昨年4月に肺炎のため亡くなった作家で原作者の宗田理さんの息子の宗田律さんが登場。映画の裏話や宗田理さんとの思い出を語った。
管理志向の教師と大人社会に反乱を起こす中学生を描いた作品で、1985年に原作が発売されると大ベストセラーに。89年に映画化され、女優の宮沢りえさんのデビュー作となった。
菅原監督のデビュー作でもある。宗田理さんとの出会いも映画がきっかけだった。菅原監督は「先生に相談せずに原作にはない戦車を登場させるなど、自由にやらせてもらった。何か言われるのかとドキドキしていたが、『活字に書けない映像を描くことこそ映画だ』とにこにこしながらすごく喜んでくれた」という。
亡くなってからまもなく1年を迎えるが、菅原監督は「宗田さんはずっと少年だった人で歯に衣着せぬ物言いが好きだった。『年をとっても考え方が若くないと』とよく言っていた。肉体はなくなっても、精神は私たちの中に生き続けている」と語った。
宗田律さんは「茶目っ気のあるいたずらっ子のような表情がずっと頭に残っている。このイベントで私の知らない父の話が聞けて良かった」と話した。最後に美術監督の小澤秀高さんも登壇し、会場を沸かせた。
映画祭は22日まで。国内外のコメディー映画やドキュメンタリーなど新旧16本を上映する。映画券は、前売り600円、当日800円。詳しくはホームページで。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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