豊橋市下地町の「望月工務店」はこのほど、米国の「International Design Awards」で、設計・施工した豊川市の「星野神社覆殿(おおいでん)・本殿」が最高賞「GOLD Award」を、同市の住宅「不惑の一棟」が優秀賞「Honorable Mention」をダブル受賞したと発表した。2年前から各賞へのエントリーを続けたがこれが最後の受賞。星野神社が18の、不惑の一棟が12の賞に輝いた。
近年の画一的で大量生産の建築や、新建材と集成材に頼った技術の建築が多くなっている。一方で伝統技術は衰退し減少の一途をたどっている。宮大工の修業をした望月成高社長は、その技術の継承を目的として世界のコンペに挑戦した。
一連の受賞で、同社の技術とデザインが国際的にも高く評価されていることを示した。同社は、設計や施工を目指す若手たちに伝統技術を学ぶ機会を提供し、後進の育成に貢献する方針。今後も伝統技術と現代的なデザインを融合させた建築を追求し、世界最高水準の木造の伝統技術を次世代につないでいきたいとしている。
また、国内の建築賞では、中部圏で最も歴史と権威のある建築賞の一つ「中部建築賞」でも「不惑の一棟」が設計者表彰と施工者表彰をダブル受賞した。
星野神社は、伝統的な神社建築の様式を踏襲しつつ、現代的な素材と技術を駆使することで、新たな神社建築の可能性を示した。「不惑の一棟」は、木造建築の温かさと現代的なライフスタイルを両立させた快適で美しい住空間。
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1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。
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