「蒲郡ベンチアートプロジェクト委員会」は2日、蒲郡市立形原中学校と市立西浦中学校の有志生徒らと協力し、地場産業のロープを生かしたベンチアートを形原公民館で制作した。20日に西浦町の「西浦シーサイドロード」に設置する。
海辺などのロケーションを生かし、生活の豊かさを感じる場を創るプロジェクト。これまで6台を、地元企業や市民団体などの協力で竹島園地やラグーナビーチなどに設置した。
日本一の生産地として知られる蒲郡の繊維ロープの魅力をPRするとともに、建設系を勉強する女性の活躍推進の場とするため、女性目線で考えたベンチを作ることにした。
建築を学ぶ金城学院大学環境デザイン学科の学生と市内のロープ製造「丸五製綱所」「稲葉製綱」による産学連携チームを結成し、デザインを考えた。直径32~36㍉、長さ40~47㍍のロープを使い、ヤシの実が立ち並ぶシーサイドロードの風景に合うよう、「ヤシの実」をモチーフにしたベンチにした。
委員会は、制作を通して地場産業のロープの魅力を伝え、ロープについて興味を深めてほしいと思い、中学生と一緒に作ることにした。
公民館では生徒や学生をはじめ、丸五製綱所の間瀬有実子社長と稲葉製綱の稲葉隆志社長、千穂子専務、地域のクラフト作家らが参加。力を合わせてロープをかごめ結びにし、五つのベンチを作った。
形原中学校の足立宙大さんは「協力して作るのは楽しかった」と話した。金城学院大の石橋果椰さんは「制作する中で生徒がロープに興味を深めてくれたことがうれしい」と述べた。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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