障害児支援施設の検索ネットで楽々 豊橋市が新サービス開始

2025/03/04 00:00(公開)
「ファミケア支援検索」を説明する鈴木さん=豊橋市役所で

 豊橋市は障害児を持つ家族向けに、それぞれのニーズに応じた支援施設の情報をインターネットで簡単検索できる取り組みを始めた。東京都渋谷区の情報通信業「ニュースタ」と協力し、同社ウェブサービス「ファミケア支援検索」で支援内容など詳細情報を掲載。煩雑な施設探しに悩む家族と、効率運営を図る施設とのマッチングも期待できる。

 

 市によると障害児のいる家族は従来、市が委託する「総合相談センターほっとぴあ」が持つ連絡先や定員などの情報を頼りに、家族自らが電話で問い合わせて適した施設を探していた。限られた情報源から最適な施設を探すのは家族にも大きな負担となっていた。

 

 市は昨年、市内で開かれたスタートアップイベントで同社が公開準備中のサービスを知り、連携を持ちかけた。2月に市内施設向けの説明会を開き、5月上旬をめどに同社とほっとぴあが各施設の支援内容や特徴など詳細情報を聞き取る。

 

 市内には児童発達支援や放課後等デイサービス、訪問介護など約200事業所がある。新サービスで聞き取った情報を順次掲載し、今後は施設の空き状況を随時更新してマッチング機能を充実させたい考えだ。

 

開発元「ニュースタ」  障害や要医療支援の子を持つ親らで設立

 

 ニュースタは2022年に設立、障害児の家族らへの情報サイトを運営している。20人いるスタッフはいずれも、障害児や医療支援が必要な子を持つ当事者という。豊川市出身で代表CEOの鈴木碩子さん(33)も、筋ジストロフィーの長男を育てる母だ。

 

 鈴木さんは「障害支援は自治体との連携が肝心だ。障害のある子を持ったことで望む仕事を諦める人もいる。最適な組み合わせで時間を確保できるようになり、事業所の業務効率化にも貢献したい」と語った。

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加藤広宣

愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。

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