新城市の和太鼓グループ「長篠陣太鼓保存会」は、名古屋大学が研究を進める「運動透視テクノロジー」を紹介するため、大阪・関西万博の会場で8月2日に実演する。演奏時の筋肉と骨格の動きなどを再現した動画と「共演」する。
名大大学院医学系研究科特任教授の下田真吾さんが中心となって、筋肉の活動や重心の変化を可視化する技術を研究している。和太鼓演奏を用いて発表しようと、保存会に協力を依頼した。
本番に向けて演奏の様子をカメラ8台で撮影すると同時に、1人の奏者には体に計102個のセンサーを取り付けて筋肉の活動だけでなく足裏にかかる圧力も測った。この映像データをもとにCG(コンピュータグラフィックス)化した。
下田さんは「テクノロジーはジストニアなど運動障害の治療に役立てられる。今回筋肉や骨格の動きを再現するのは世界的にないことだ」と話した。
本番は8月2日午前10時半から30分間。「万博フューチャーライブヴィレッジ」で。保存会は「合戦太鼓」など5曲を演奏する。下田さんは「奏者が映像と一体となった動きができれば素晴らしい」と期待を寄せる。
保存会の鈴木直博会長は「合戦から450年で、保存会活動開始から50周年と節目を迎える中、壮大な研究に立ち会えてうれしい」と話した。奏者の近藤涼介さんは再現動画を見て「演奏中の首の細かな動きなど新たな発見があった。本番では映像と一緒に華麗なステージを見せたい」と述べた。
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浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。
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