【連載】サッカーは人生の縮図〈27〉「心技体」バランスよく磨く(元Jリーガー・深谷圭佑)

2025/03/25 00:00(公開)
心技体を意識すると必然的に良いプレーにつながる

 サッカーがうまくなるために必要なものは何か? 結論から言えば「心・技・体」のすべてだ。どれか一つでも欠けていたら、トップレベルでは通用しない。いずれ限界がくる。これは日本代表が世界最速で2026年W杯出場を決めたことで、改めて証明されたと思える。

 

 日本代表の戦いぶりを見れば、「技」の精度が極めて高いのは明らかだ。パス、トラップ、シュート、すべてがスピードと正確さを兼ね備えている。しかし、それだけでは勝てない。「体」の部分、フィジカルの強さや走力、試合終盤でも落ちないスタミナがあるからこそ、戦い続けられる。そして何より「心」が強い。特にチームとしての結束力ははこれまでで一番だと一視聴者として感じる。これらがあるからこそ、日本はアジアを圧倒した。

 

 個人レベルで考えても同じことが言える。どれだけ技術があっても、プレッシャーに弱ければ試合で実力を発揮できない。フィジカルが強くても、判断が遅ければボールを失う。「心・技・体」のすべてをバランスよく磨いていくことが、成長するための唯一の道だ。

 

 じゃあ、どうやって鍛えるのか? まずは、自分に何が足りないのかを正しく把握すること。そして、足りない部分を補う努力を続けること。フィジカルが弱ければトレーニングを増やし、技術が足りなければボールを触る時間を増やす。メンタルが課題なら、自信をつける方法を考える。日本代表の選手たちも、自分の弱点を克服しながら成長し続けたからこそ、今の強さを手に入れたのだと思う。

 

 そして、最終的に大事なのは「楽しむこと」。苦しい練習も、自分を高めるためのステップだと考えられる選手は、どこまでも伸びていく。W杯を決めた日本代表のように、「心・技・体」を磨き続けることこそが、サッカーで本当に上手くなるための最善の方法なのだ。

 

逆に一つでも崩れるとミスにつながる
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