日本動物園水族館協会(JAZA)のサテライト勉強会が23日、豊橋市自然史博物館で開かれた。「これからの動物園水族館を探る勉強会」をテーマに、世界的な団体が講演した。
登壇したのは、21日に市内であったJAZA総会に出席した「世界動物園水族館協会」(WAZA)など3団体の幹部ら。国内の動物園や水族館の関係者、学生ら約150人が参加し、耳を傾けた。
豊橋動植物公園の高見一利園長がJAZA将来構想室の室長として、その取り組みや総会で承認された「JAZA将来構想2025」を解説。動物福祉や地域振興などが含まれた四つの目標と15のアクションを紹介した。
続いてWAZAのマーティン・ゾルダンCEOが取り組みを紹介。地球温暖化や感染症、山火事など、生物保全を取り巻く環境問題や自然災害の影響、情報やバイオ技術との向き合い方などについて語り「どうやったら持続可能な運営ができるか、さまざまな目標を達成していくために皆が協力していかなければならない」などと述べた。
世界中の動物園や水族館で飼育されている個体情報を集約管理するNPO「Species360」のロブ・カルカーニ氏は、運営するデータベースプラットフォーム「ZIMS」を紹介した。世界100カ国以上の1300以上の動物園と水族館から寄せられた2万2000種以上の情報を管理している。情報の集約が動物の健康管理や生物多様性保全に役立っていると述べた。JAZAからのデータ提供にも感謝した。
WAZAと連携し飼育野生動物の福祉向上に貢献する「Wild Welfare」のサイモン・マーシュ氏は、各地域で必要とされる事業計画策定、マニュアル整備、人材育成などについて支援しているという。また動物福祉について、飼育の質が即座に、かつ長期的に影響するとし、その判断基準の一つとして動物からの反応を挙げた。「動物の行動には必ず意味がある。好ましい反応があるものを続け、望ましくない反応には立ち止まって、どういう理由でそうなったのか考えてほしい」などと語った。
講演後には質疑応答やディスカッションがあった。
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1988年生まれ。三重県津市出身。
地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
趣味は一口に言うとゲーム。著名なタイトルをすべて網羅しているわけではないが、コンシューマーはファミコン時代から「ドラゴンクエスト」などを親しんでいる。ジャンルは問わず、環境としてはオンライン、カード、ボード、テーブルトークなど手広くプレーしている。
好きなものは甘いもの。犬派。写真は実家の猫。
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