【蒲郡】竹島園地でガマラブフェス開催｜延べ約8000人が三河繊維の魅力触れる

2025/11/02 00:04（公開）

【林大二朗】

経済・ビジネス文化・エンタメイベント

#蒲郡

延べ約8000人が詰めかけたガマラブフェス＝竹島園地で

　蒲郡市と三河繊維会社で構成する「ミカワ・テキスタイル・ネットワーク協議会」は１日、同市竹島町の竹島園地で、ファッションイベント「ＧＡＭＡ　ＬＯＶＥ　ＦＥＳ（ガマラブフェス）」を初開催した。会場には「東京ガールズコレクション（ＴＧＣ）」プロデュースのステージ企画などを見ようと、延べ約８０００人（主催者発表）が詰めかけた。

　フェスは、２０２３年の３カ年計画で企画された。市内の繊維関連会社で働く若手社員32人らがＴＧＣなどのイベントを通して蒲郡の地場産業である繊維産業を全国にＰＲするプロジェクト。その集大成として伝統ある繊維と若者の感性が交わり「ワクワク・キラキラ・かわいい」が詰まったイベントとなった。

竹島を背景にした特設ランウエー

竹島を背景に特設ランウエー設置

　この日、竹島園地にはステージ企画のファッションショーで使用する特設ランウエーが竹島を背景にして設置された。園内には観覧エリアをはじめ、イベントのテーマを体感できるよう空間演出したエリアや誰もが楽しめるコンテンツを提供するエリア、三河産地の繊維などを活用した体験エリアも設けられた。

　特設ランウエーでは、午前11時～午後２時に市プロデュースのステージ「ＧＡＭＡＧＯＲＩ　ＣＩＴＹ　ＳＰＥＣＩＡＬ　ＳＴＡＧＥ」が、午後３時半～５時にＴＧＣプロデュースのステージ「ＭＩＫＡＷＡ　ＰＡＬＥＴＴＥ　ｐｒｏｄｕｃｅｄ　ｂｙ　ＴＧＣ　ＳＴＡＧＥ」があった。

大役を無事に務めた吉良高生㊤と椙山女学園大生㊦

地元学生が手掛けた衣装も披露

　市プロデュースステージには、西尾市の県立吉良高校３年生と名古屋市の椙山女学園大学生活科学部に通う学生が、ＴＧＣで三河繊維を紹介した昨年のステージ「ＭＩＫＡＷＡ　ＰＡＬＥＴＴＥ」で使われた衣装と同じ生地で新たにデザイン、作製した衣装が披露された。

　生徒と学生は、同じステージに出演したモデル事務所「ＮＡＭＥ　ＭＡＮＡＧＥＭＥＮＴ」のウオーキングのレッスンを受けるなど、入念に準備を進めてきた。この日は緊張しつつも、レッスンで学んだことを生かし、自分たちで考えた衣装をまとい、落ち着いた表情でランウエーを歩ききり、大役を無事に務めた。

著名人12人が新作衣装を身に着け、特設ランウエー歩く

柏木由紀さんら12人の著名人が登場、三河繊維の新作を華麗に披露

　ＴＧＣプロデュースのステージでは、タレントで俳優の柏木由紀さん▽モデル、タレントのゆい小池（ゆいちゃみ）さん▽動画クリエーターとして活躍するインフルエンサーのＭＩＮＡＭＩさん▽インフルエンサーの米澤りあさん▽俳優の植野花道さん▽タレントの石川悠人さん－ら計12人の著名人が出演した。

　12人はランウエーで三河木綿などを取り入れて作った最新の衣装を着用して披露した。若手社員が、専門アドバイザーとともに考案したものだ。地場産業の衣装を通して三河木綿が持つ長い歴史と現代の多様性、自由なスタイルを表現した。

　その後、プロジェクトメンバーの田中杏実さんらがランウエーに上がり、制作エピソードや新作の衣装の特徴、デザインする中でこだわった部分などを紹介した。

ライブで会場を盛り上げた「しなこ」さんと「WILD BLUE」の皆さん

「しなこ」さんや「WILD BLUE」によるライブで会場沸騰

　また、大人気インフルエンサーの「しなこ」さんやアーティスト「WILD BLUE」によるライブパフォーマンスが展開され、会場を盛り上げた。ショーを通して訪れた若年層に対し、三河木綿をはじめとする「繊維のまち蒲郡」の魅力を発信し、地域の活性化につなげた。

　息子と一緒に浜松市から訪れた近藤真凛さんは「蒲郡が『繊維のまち』だったことを初めて知りました。今回をきっかけに、三河の繊維に触れてみたい」と話した。

　鈴木寿明市長は「ガマラブフェスは多くの人に支えられている。これまで築いてきた市内の繊維業界の技術、ノウハウを衣装に変えて発信できた」と述べた。

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林大二朗

　愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。