豊橋市がごみ収集車などに「B5軽油」全面導入へ、年間30トンのCO₂削減見込み

2025/04/24 00:00(公開)
B5軽油について説明する北川支社長㊧と、市の車両に貼られるステッカー=豊橋市役所で

 豊橋市はバイオディーゼル燃料を5%混合した「B5軽油」を市のごみ収集車などに全面導入することを決めた。年間30㌧の二酸化炭素削減が期待される。

 

 てんぷら油など家庭から出る使用済み食用油や飲食店で回収した廃食用油から精製したものを混合している。「揮発油等の品質の確保等に関する法律」(品確法)の規格を満たしており、一般的な軽油と同様に使える。製造元の「サーラエナジー」と協力し、昨年10月から試験導入、散水車とダンプカーの計3台で使っていた。今年に入り、南部環境センターのごみ収集車など22台や資源化センターの大型車5台でも導入したが、車両に不具合がなかったこと、供給体制に問題に問題がなかったことから全面導入を決めた。

 

 導入するのは東部、南部環境センターのごみ収集車46台と、埋立処理課や資源化センターなどが所有するダンプカー、散水車など21台。サーラエナジーから年間計235・5㌔㍑のB5軽油を購入する。県内のバイオ燃料の公用車利用は2022年の名古屋市に続き2番目。

 

 B5に混合されているバイオディーゼル燃料の5%分がカーボンニュートラルにつながる。田中久雄環境部長は「使用後に捨てられる油が地域資源として有効活用されることで、エネルギーの地産地消につながる」と述べた。サーラエナジー東三河支社の北川哲哉支社長は「B5軽油の利用を促進し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献したい」と語った。

食用油を精製したバイオディーゼルの混合軽油㊧
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岸侑輝

 1988年生まれ。三重県津市出身。
 地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
 趣味は一口に言うとゲーム。著名なタイトルをすべて網羅しているわけではないが、コンシューマーはファミコン時代から「ドラゴンクエスト」などを親しんでいる。ジャンルは問わず、環境としてはオンライン、カード、ボード、テーブルトークなど手広くプレーしている。
 好きなものは甘いもの。犬派。写真は実家の猫。

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