県民の暮らしを支える県職員の仕事とは――。県人事委員会事務局の菅谷洋介さんに、県職員と
して働く魅力や福利厚生制度などについて聞いた。【聞き手・北川壱暉】
―県職員の仕事内容について教えてください。
◆広域的な行政サービスの提供や、行政課題の解決を担っています。その分野は、防災・環境・医療・福祉・経済産業・観光・農林水産・インフラ・教育など様々です。その中でも、2024年に開業した日本最大のスタートアップ支援拠点「STATION Ai」を核とした、国際的なイノベーション創出拠点の形成に関する取組や、2025年に開業したアジア最大級・世界最先端のスマートアリーナ「IGアリーナ」に関する取組、2026年開催の「アジア・アジアパラ競技大会」に関する取組など、スケールの大きい仕事も数多くあります。こうした仕事に、入庁1年目から携わることができるのも県職員の大きな魅力です。
―勤務場所はどこになりますか。
◆県庁と聞くと名古屋市にある本庁をイメージされる方も多いかと思いますが、本庁で働く職員は全体の約3割です。県民事務所や建設事務所など、様々な地方機関が各地域にあります。東三河地域にも、東三河総局をはじめ「東三河県庁」を構成する各機関がそろっています。勤務地は県内のため、転居を伴う異動はありません。職員の平均通勤時間は45.6分となっています。
―働き方の特徴や休暇制度について教えてください。
◆愛知県庁では、職員一人ひとりのライフスタイルに合わせて柔軟な働き方を選択できるよう、職場環境の整備に取り組んでおり、ワーク・ライフ・バランスを実現しやすいと感じています。
例えば、愛知県庁の時差勤務制度は、職員の希望に応じて、出勤時間を15分単位で、最大1時間15分早めたり、遅らせたりすることができるようになっています(計10パターン)。また、在宅勤務制度もあり、1週間のうち最大4日まで実施することが可能となっています。このほか、2026年1月からはフレックスタイム制を導入しますので、選択的週休3日も可能となります。
こうした働き方だけでなく、休暇制度も充実していまして、年次有給休暇は年間20日、1時間単位で取得できるほか、夏季休暇(6日間)などの特別休暇もあります。また、全庁を挙げて連続休暇の取得促進にも取り組んでおり、GWやお盆、年末年始は、連続休暇の取得が可能となっています。実際に、私も昨年の年末年始は、10連休を使って長めの旅行に行きました。
このように、多様で充実した働き方が可能で、休暇が取得しやすいのは、県職員として働く大きな魅力です。
―県職員になるにはどのようなプロセスを経る必要がありますか。
◆県職員になるには、採用試験を受験し、合格する必要があります。
愛知県庁では、新規学卒者を対象とした試験(大卒・高卒程度)のほか、職務経験者・社会人(職歴不問)を対象とした試験、障害者を対象とした選考など、様々な種類の試験を実施しています。詳細については、愛知県職員採用情報Webサイトに掲載していますので、そちらをご覧いただけたらと思います。
―改めて県職員の仕事の魅力は何でしょうか。最後にメッセージをお願いします。
◆若いうちからスケールの大きい仕事に携われること、幅広い仕事を経験できることが大きな魅力です。また、多様で柔軟な働き方が可能で、休暇が取得しやすく、ワーク・ライフ・バランスが実現しやすいこと、転居を伴う異動がないため将来設計がしやすいことも大きな魅力です。多くの方に、県職員の仕事について興味を持っていただけますと幸いです。
団体名 愛知県庁
住所 愛知県名古屋市中区三の丸三丁目1番2号
電話番号 052-961-2111(代表)
Webサイト https://www.pref.aichi.jp/jinji/syokuin/
公式SNS
X:https://x.com/aichi_jinjii?ref_src=twsrc%5Etfw
Instagram:https://www.instagram.com/aichi.pref_saiyou/
Facebook:https://www.facebook.com/aichikenjinjiiinkai
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UC5-WeBSCb1RcoScoxHrvAAg
設立 1872年(明治5年) ※県政施行
職員数 約11,500名
事業内容
広域的な地方公共団体として、暮らし・経済・環境などの幅広い視点から、愛知県民の暮
らしに関わる様々な取組を進めています。
基本目標:暮らし・経済・環境が調和した輝くあいち~危機を乗り越え、愛知の元気を日
本の活力に~
■重要政策の方向性
1 危機に強い安全・安心な地域づくり
2 次代を創る人づくり
3 すべての人が生涯にわたって活躍できる社会づくり
4 安心と支え合いの社会づくり
5 豊かな時間を生み出す働き方が可能な社会づくり
6 イノベーションを巻き起こす力強い産業づくり
7 世界とつながるグローバルネットワークづくり
8 スーパー・メガリージョンのセンターを担う大都市圏づくり
9 選ばれる魅力的な地域づくり
10 持続可能な地域づくり
代表者 愛知県知事 大村秀章
購読残数: / 本
1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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