【夏の甲子園’25】東邦マーチングバント部が友情応援 豊橋中央に強力な助っ人

2025/07/31 22:17(公開)
練習する東邦のマーチングバント部

 春夏を通じて初めての甲子園出場となった豊橋中央は、アルプス席での応援も初体験だ。強力な助っ人が現れた。甲子園常連校の東邦のマーチングバンド部が「友情応援」することが決まった。マーチングバンド部のない豊橋中央の「熱烈オファー」で実現した。

 

 7月27日の決勝では、豊橋中央は延長戦の末、東邦に6対5で勝利した。豊橋勢では74年ぶりの夏の甲子園出場だ。

 

 高校野球といえばブラスバンドの応援だが、豊橋中央は吹奏楽部の活動縮小でそれができず、県大会では野球部員や学校関係者が拍手と声で選手たちを応援した。同校は「良い流れを続けたい」とこれまでの応援を続ける方針だったが、30日の知事への表敬などで「オール愛知で戦いたい」と変更。主戦の髙橋大喜地選手からも「マーチングバンドがあった方が燃える」と要望があり、他校への協力要請を決断した。

 

 「手を貸してもらえいないだろうか」。事務長の齊藤達也さん(46)が声を掛けたのが東邦だった。チャンス時に流れる東邦の名物曲「SHOW TIME~戦闘開始」は、萩本将光監督が「応援がすごかった」と口にするほどだ。依頼を聞いた白谷峰人監督は「ぜひ協力したい」と了承。わずか数時間で共闘が決まった。

 

 だが時間がない。豊橋中央に合わせた30曲をゼロから覚えないといけない。名古屋市名東区の東邦高校であった31日の初練習では「スピードスター」「マジありがとう」などを演奏した。豊橋中央の応援団も見学した。

 

 初戦までの間、学校で毎日練習する。マーチングバンド部の三冨彩名部長(3年)は「勝ち上がれるように胸に響く応援をしたい」と意気込んだ。白谷監督は応援歌を口ずさみ投げる姿で話題になった髙橋選手に「自分の力に変えようという心意気に感動した。今度は打ちまくってほしい」と期待する。応援団長の高橋大翔さん(同)は「心強い仲間が増えた。中央野球のすごさを見せつけたい」と話した。

 

 試合当日は東邦のマーチングバンド部約50人とチアリーディング部約20人、豊橋中央の応援団約50人が参加する。

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北川壱暉

 1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。

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